資金調達ノウハウ

資金調達の全体像(4) 直接金融

2016.03.05

資金調達の全体像(1)では、

全体イメージ図を頭に入れてほしいと解説しましたが、

しっかりと頭に整理して下さい。

 

今回は直接金融について解説いたします。

 

ベンチャーキャピタルなどからの出資等においては、

ITバブルの頃が最盛期だったのかもしれません。

 

「渋谷ビットバレー」って聞いたことがありますか??

渋谷のネットベンチャーが集中する周辺地域を指す呼称です。

 

1990年代の半ばから後半にかけて、ネットベンチャーが
渋谷に相次ぎ出てきたのが、ビットバレーの始まりだと言われています。

 

話しを元に戻します。

 

中小・ベンチャー企業において「出資」を検討するなら、

まずは「中小企業投資育成株式会社(通称“投育社”)」を

検討する、という判断も一案です。

 

投育社は、東京、大阪、名古屋にあります。

この投育社は、もともと政府出資によって作られた機関であり、

中小・ベンチャー企業の“育成”を一つの目的とし、

必ずしも“株式公開”だけにこだわりません。

 

また、投資先は必ずしも高度な技術をもった

ベンチャー企業ばかりではありません。

 

よって、中小・ベンチャー企業が出資を検討する場合、

民間ベンチャーキャピタルばかりでなく、

投育社も同時に検討してみてもよいと思います。

 

それと、個人投資家ですが、

現実的にはなかなか難しいと思います。

 

私が20年のコンサル経験において、

個人投資家からの出資に成功したのは、

二桁に及びません・・・。

 

私が、間接金融を専門にしているからかもしれませんが、

先ずは、個人投資家にアクセスするのが難しいですよね!

 

 

また、社債(少人数私募集債)も一つの手法ですが、

自身で資金提供者を探さなくてはいけませんので、

経営者の人脈や人望などがとても重要であり、

即効性のある資金調達のソリューションとは言い難いでしょう。

 

しかしながら、取引先や関係者などを多い場合は、要検討です。

これはこれでテクニックがありますので、

その際は、是非、専門家にご相談することをお勧めします。